探究/問いづくり

目次

アプリの概要

「探究/問いづくり」は、QFT(Question Formulation Technique:問いづくの手法) をベースにした探究支援アプリです。
テーマに対して多様な問いを出し、それを整理・改善しながら本質的な課題を見つけ出します。問いを立てることに集中することで、次に調べるべきことや検証すべき仮説が見えてきます。
特にチームで利用すると、一人では気づけない多様な視点が集まり、合意形成や共通理解がスムーズになるのが特長です。会議やワークショップ、戦略検討の場で使うことで、議論を深めながら具体的な行動計画につなげられます。

【参考】QFTの流れ

アプリの目的

  • 多様な視点から問いを大量に生み出し、問いの質を高める
  • 「何を考えるべきか」「何を知るべきか」を明確にし、課題発見の起点を作る
  • チームや組織での共通理解や合意形成に役立てる
  • AIの支援を活用し、人とAIの協働で独自性ある探究を進める

活用シーン

  • 新規事業や企画立案の初期段階でのテーマ探索
  • 戦略策定やビジョン共有、チームビルディングでの議論促進
  • DX推進や業務改善の課題洗い出し
  • 会議やワークショップでのアイデア発想の活性化
  • 教育現場での探究学習や思考トレーニング

事前準備

アプリを実行する前に、次の情報を用意しておくとスムーズに進められます。

  • 企業名やサービスなどの基本情報
  • 特許、技術、ノウハウなどの強みや特徴(任意)
  • 今回考えたいテーマやゴール(例:「新サービスの方向性を探りたい」など)

このアプリのステップ

Step
企業情報を入力
  1. 企業名と任意で事業ドメインを入力
  2. 企業の強みやノウハウ、プロダクトやサービスを入力(任意)
  3. AIアシスタントがアセットを整理
Step
問いの焦点を設定
  1. 検討したいテーマとゴールを入力

例:
(テーマ)に対して何から考えるべきかを明確にしたい。
(テーマ)への興味関心を高めたい。自分ごと化をしたい。
(テーマ)に対する課題や仮説を洗い出したい。

  1. AIアシスタントが問の焦点の候補を生成
  2. 問の焦点を1つに確定
Step
問いづくりのルールを確認

問いづくりでは、答えや解決策を急がず、問いそのものを考えることに集中します。
与えられたテーマに対して、疑問や違和感を問いの形にし、自分の意見やアイデアも仮説として問いに書き出します。

チームで行うときは、以下のルールを意識します。

  • できるだけたくさんの「問い」を出す
  • 「問い」について話し合ったり、評価したり、答えたりしない
  • 意見や主張は疑問文に直す

こうして問いを深めることで、

  • どこを仮説検証すべきか
  • 何をリサーチすべきか
  • そもそも何から考えるべきか

といった探究の出発点が明確になります。

Step
問いを出す
  • チームまたは個人で問いを一人当たり3個程度、合計3〜15個程度出す
  • AIアシスタントが入力した問いに対してフィードバックを提示し、さらに複数の問いを提案
  • AIアシスタントの問いから有効だと思うものを、@からコピーして「問いの入力」に登録
Step
問いの分類

AIアシスタントが問いを一覧にするので、「開いた問い(O)」「閉じた問い(C)」に分類します。

AIアシスタントの結果を編集する方法

Step
問いの変換

開いた問い⇔閉じた問いに変換して、多様な視点から問いを作成します。

  1. AIアシスタントが問いの変換を生成
  2. 変換後の問いを入力
    1人あたり1、2個の問いと、AIアシスタントが生成した問いを2~4個登録します。
    「No、変換分類、変換後の問い」の形式で入力します。
Step
問いの優先順位付け
  1. 重要な問いを3つ選び、順位、問番号、理由を入力
    チームで実施している場合は各メンバーが入力する
  2. AIアシスタントが重要な問いを整理
    チームで実施した場合は集計し、整理する
Step
行動計画の作成
  1. 上位3つの問いに対してネクストアクションを入力
  2. AIアシスタントが重要な問い、選択理由、ネクストアクションを表に整理
  3. AIアシスタントが行動計画書を生成

AIアシスタントの出力を編集する

「問いの分類」のステップでは、AIアシスタントが生成した結果を編集します。

1. 編集ボタンをクリック

2. 編集

編集エリアが表示されます。先ほどの表がマークダウン形式で表示されます。

  1. それぞれの行の「|」の間に、開いた問いの場合は「O」を、閉じた問いの場合は「C」を入力します。
  1. 入力後の状態です。
  2. 入力内容を確認して、「保存」ボタンをクリックします。

3. 編集を確認

4-1に表示される、AIアシスタントの結果が編集された状態で表示されます。
確認したら、次のステップに進みます。

FAQ

問いを出すときに正解はあるのですか?

ありません。自由に問いを出すことが大切です。

1人で使うこともできますか?

可能です。個人利用でも効果的ですが、チームで使うとより多様な問いが出ます。

入力した情報は外部に公開されますか?

いいえ。入力情報は暗号化され、ログインしたユーザーのみが閲覧できます。運営側もデータにアクセスできません。
また、共創ナビ ivanはユーザーデータを学習しません。

このページの用語

アセット

企業が保有する有形・無形の資産のこと。例:特許、ブランド、人材、販売チャネル、ノウハウなど。

開いた問い(Open Question)

答えが自由に広がる問い。例:「顧客がサービスに期待していることは何か?」

閉じた問い(Closed Question)

「はい/いいえ」「数値」など限定的な答えを求める問い。例:「顧客はこの機能を使っているか?」

問いの焦点

課題発見や戦略立案の入口となるテーマのこと。これを設定することで、チーム全員が同じ方向を向き、具体的で価値のある問いを生み出せるようになる。

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